
役立たない勉強なんてない。基本を大事にする家庭教師です。
さて、数学が嫌いな生徒さんも沢山いると思います。特に「文章題」が嫌いだ!って人も多いみたいですね。
でも、これよく考えると、ほとんど日本語のテストなんです。
「誰が」「いつ」「どこで」「なにを」「どのように」やったか?を数値で聞かれているだけなんですよね?
だから、まずは日本語をよく読む練習です。
ということでサンプル問題です。
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■問題
山田くんはいつも座布団を運ぶのがお仕事です。
ある日山田くんは、上司から
「山田くん、小遊三くんのところから座布団を三枚持ってきてくれ。」
と言われました。上司の座布団は、その時1枚だけでした。
山田くんはこの時間違って小遊三くんのところから座布団を4枚もってきてしまいました。
小遊三くんの座布団は1枚しか残っていませんでした。
いつもフッカフカの座布団の上に座っていた小遊三くんは
「なんで座布団が1枚しかないんだろう?」
としょんぼりしました。
その時隣の楽太郎さんの椅子に座布団が12枚あることに気づき
「ちょっとだけ借りておこう」
と、何枚か適当に借りました。
そのうち楽太郎さんが営業先から帰ってきて椅子に座ると、あれれ?いつもよりフカフカ度が少ないじゃない?と思いました。
座布団の枚数を数えてみると、あれれ?いつもよりなんか少なくなっています。
不思議に思った楽太郎さんですがそこは彼にとってプライオリティが低かったようで、気にせず早めに仕事を済ましてプレミアムフライデーを楽むことにしました。
楽太郎さんが歌舞伎町の夜を楽しんでいる頃、山田くんが先程小遊三さんの所から取りすぎた座布団を返しに来ました。
小遊三さんは、営業先の社長に呼び出され、またクライアントに謝りに行っているみたいでした。
そっと小遊三さんの席に座布団を返したつもりの山田くんでしたが、次は間違って楽太郎さんの席に戻しました。
それも本来返すべき枚数より一枚多く。
次の日楽太郎さんが出社して自分の席に着くと、なんの違和感もない椅子の高さとフカフカ感でした。
さて、小遊三さんが楽太郎さんの椅子からとった座布団は何枚でしょう?
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■回答「2枚。」
しかし、山田くんはおっちょこちょいですね。困ったもんです。
でも誰からも好かれている山田くん、無事会社をクビにならずに済んだそうです。
さて、回答ですが。
「山田くんが本来も持っていくべき枚数(3枚)よりも多く持って行ってしまった座布団の数(1枚)+間違って返してしまったもう一枚=小遊三さんが楽太郎算の椅子からとった数」
と言う関係性がわかったかな?
山田くんは最初3枚もって来ないといけないのlに、4枚もってきてしまったので1まい多く持ってきてしまいました。
その1枚+1枚をまちがって楽太郎さんの椅子に戻した枚数で、座布団の数に敏感な楽太郎さんはスッキリしたんです。
という事は、小遊三さんが楽太郎さんの椅子からとった座布団は2枚ですね!
皆さんわかりましたか?
伊東市立対馬中学校の2017年4月実施数学試験の解答と解説です。
http://ito-katekyo.net/wp-content/uploads/2017/04/201704_g2_test.pdf
まずは基本から。
図形の大きさ、形を変えずに、図形の位置だけを変えることを「図形の移動」といいます。
さて、でも図形の移動を知ることでどんなことがわかるんでしょうか?
本日の基本図形
正六角形ABCDEFがあります。
正六角形は分割する△OAB、△OBC、△OCD、△ODE、△OEF、△OFA、に6分割されて、それぞれ正三角形です。
上の各正三角形は、△OABと△OBCを見てみると、それぞれ①、②、③と④、⑤、⑥の三角形に分割されます。それらはすべて二等辺三角形で、その二等辺三角形の底辺の長さは正六角形の1辺の長さと等しい。また頂角は120°である。
また①’、①”はそれぞれ①を平行移動させたもので、②〜⑥に関しても同様です。
って感じかな。他にもいろいろ見えてきますね。
(自分で見つけてみましょう!)
さて、まずは平行移動について説明しましょう。
各三角形△OAB、△DOC、△EFOの頂点に注目してみると、すべての頂点が点線分だけ移動しています。各点線は平行です。
ということは、各図形がそれぞれ平行移動しているということです。
ポイント:図形の各点がそれぞれ同じ方向に同じ距離だけ移動している時「平行移動」です。
ということは、三角形①、①’、①”についても
そう、平行移動が成立するんですね。
上の図形では①、①’、①”の3つ、②、②’、②”・・・⑥、⑥’、⑥”の3つはそれぞれ平行移動なので、
つぎに回転移動です。
三角形③、①’、②”を見てみると、点Oを中心とした回転移動であることがわかります。B→F→D、B’→F’→D’ってことです。それぞれが120°で回転しています。
ポイント:図形の各点が、ある一点を中心に同じ角度だけ回転した移動を「回転移動」といいます。
回転移動の中でも特に回転角が180°の回転移動を「点対称移動」といいます。
点対称移動
最後に対象移動です。
△OBCと△OFEは直線ADを折り目として移動する移動です。
ポイント:一つの直線を折り目として折り返す移動を「対象移動」といいます。
さて、ここまで学んだことで、ひとつ面白い(かどうかはわかりませんが。)ことがわかります。
三角形①が一つあれば正六角形がかけるんですね。
(三角形①は底辺が六角形の1辺と同じ長さで、頂角が120°の二等辺三角形!)
例として対象移動だけで正六角形を書いてみます。
回転移動で書く方法も考えてみてくださいね!
それではまた〜!
前回、円ってどんな図形か?を学びました。
今回は円の性質を使ってできること、また円の接点、接線について学びましょう。
円と直線の関係を見ていきましょう。
直線CDは円の中心を通って、かつ以下の3つの線と直角に交わっています。
直線l は円と2点を共有しています。
直線m は円と1点を共有しています。
直線n は円と点を共有していません。
図形の問題は「図をみてどれだけの事がわかるか?」が勝負です。
円の半径はrですね。
ということは、直径は2rです。まぁこれは書いていることだからだいたいわかるかな。
この直線は中心点を通っていますね。だから、線分CDの長さは直径ですから2rです。
これは直線CDと垂直に交わっています。
だから、この3つの線は「平行です。」
OA=OB=r(半径)ですね。ってことは三角形OABは
2辺の長さが等しい三角形・・・二等辺三角形!
点Hは線分ABの中点です。でもなんで中点なんでしょうね?
二等辺三角形OABについて「頂角∠AOBの二等線は、底辺を垂直に二等分する」っていう性質があったのを覚えているかな?
逆に言うと「二等辺三角形の頂点を通り底辺に直行する直線が底辺と交わる点は、底辺を2等分する。」ってことですね。
ほぼ国語の問題です!
ということは2つのことがわかります。
つぎに既にわかっているけど、結構気づかないこととして、
ってことは2つの三角形は、それぞれの辺の長さが等しいから「合同」ですね。
また、2つの辺(OAとOB、OHは同一)とその間の角(∠AOHと∠BOH)が等しいっていうことからも合同が証明されます。
さて、上で証明したのを活用すると、∠AOH=∠AOCと∠BOH=∠BOCかつ、OCは同一かつOC=r(OCは円の半径!)だから2つの三角形は二等辺三角形でこれまた「合同」ですね。
だから線分AC=線分BC(ともに合同な二等辺三角形の底辺だから)となりますね。
あら不思議。
直線mは円と1点のみ共有している直線です。そしてその点は円周上の点cです。
このような直線を「接線」といい、またその共有点を「接点」といいます。
ここで重要なこととして、
「接線は、その接線の接点を通る半径と直行する」んです。
円と直線の2つの交点がだんだん狭くなっていくイメージですね。
図だとこんな感じ
わかりましたか?
円について学びます。
さて、まずはじめに円ってなんでしょうか?
円ってなんだ?
円とは「ある点から等しい距離にある点を集めた図形」のことです。この性質を使うことでいろんな図形を描くことができます。とても重要です!
円周の一部、円の一部にはそれぞれ名前があります。
円周の一部を「弧」といいます
点A,Bを端点とする弧において、線分ABを「弦」といいます。
弓の弦を思い出したらわかりやすいですね。
おうぎ形は、まさに扇の形をしています。2つの半径と弧で囲まれた図形のことです。
中心角は、おうぎ形の2つの半径がなす角です。
しっかり覚えましょう。